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[jfriends-ml 11468] Re: 俗流オブジェ クト指向 (Re: UML)



From: Takeshi Ito <linus@xxxxxxxxxxxx>
>ところで、コードの代替になる
>UMLがなぜNGなのでしょうか?逆の主張なら、そういう
>人がいてもありうるなとおもったのですが。

いくつかポイントがあるとは思いますが、

* 本当に必要なのはコードだから
* コードを書くほうが簡単だから
* UML で詳細化されても読めないから
* コードを書くとモデルの検証が行えるから

などが挙げられるかと思います。

オブジェクト指向が最も相応しい場所はコードそのものですので、
コードと会話をすることでより妥当なモデルへと近づいていきます。
おそらく本書にある「モデルを揺さぶる」と同義です。

逆に、コードに出来ないことは、
当然ながらものすごくたくさんあります。

* コードが読めない人とコミュニケーションをとる
* ビジネス活動の改善ポイントを見つけ出す
* 物理的なノードの配置を表記する
* 言語制約のない抽象的なモデルを表記する
* 等々...

そういった部分は UML に限らず、必要であれば適宜、
それ相応の表記法や方法論を用いればいいと思います。
# 村山さんは"無価値"と言い切られていますが...(^^;


>ということは、あのとんでもなく
>抽象的なアナリシスパターンもちゃんとコードを踏まえているという
>ことなのですか??

最終目標としてソフトウェアにしていく以上、
モデルの feasibility の確保は必須だと思います。
『アナリシスパターン』の終わりの章あたりにも、
コードへの展開方法が載っていたように記憶しています。

ただ、分析モデルの段階でコードのみですと、
「あまりにも具体的過ぎてよく分からない」
という典型的な数学者みたいな意見も出てきますので、
コードとモデルを併記することも必要かと思います。
# そういう意見が出てこないなら、コードだけで済みます。

あくまでも主はコードで、その他が従、というのが私の意見です。
人により程度の差はあると思います。

--
kdmsnr - KADO, Masanori
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