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[jfriends-ml 11395] Re: 俗流オブジェ クト指向 (Re: UML)



高橋(徹)です。

   "murayama <locutus@xxxxxxxxxxxxxxxx>"さんは書きました:

> 1,手続き型だろうがOOだろうが,「設計者」には実装技術は必須です.
>   実装技術を知らない設計者は本物の設計者じゃありません.
まさしくその通りと思っています。
しかし、実装技術を知らずに設計者としてまかり通ってしまうのが日本の
ソフトウェア産業の問題点かもしれません。極論すればプログラミング時
に仕様を解決しているような状況もあるので。。。
非OOの開発の場合、機能仕様書に対して、機能をより詳細に説明しただけの
ものに画面・帳票の仕様をつけて設計書としてプログラマーに流して終わり
にしてしまうことを設計と言っていることが多々あります。

この人たちが、最近の流行に乗って、考える内容は以前と変わらないのに
表記法だけUMLを使ってしまったら、とんでもないことがおきますね。

機能仕様の機能項目がユースケース図に置き換わっただけ、とか
機能名がクラス名になって、その機能の細部展開機能が属性や操作になった
とか、そこに画面クラスと帳票クラスが付加されたりとか、、、

> 2,OOでは未だシームレスに段階的に詳細化されることはない.
>  特にモデルから実装へのギャップは極めて大きい.
シームレスというのは、UMLによって表記法の体系に一貫性が持てるから、
という理由ではないでしょうか?
それ以前は、人によって異なる図がいろいろ使われていました。
# 機能図とか機能関連図とか機能系統図とか、それはそれは何を
# 表現しているのか書いた人から説明を聞かないと分からないもの
# でした。

決して、概念レベルのモデル(クラス)が、そのまま実装時のclassと
イコールになることはないので。名前は一緒になることが多いですが。
概念レベルのモデルに肉付けすれば実装モデル(設計)になるということ
ではないはずです。
確かに初期のオブジェクト指向分析設計方法では、構造化分析設計と比較
して良い点をアピールするために、「ギャップがより少ない」というべき
ところを「シームレス」といっていたかもしれません。
(これはあきらかに誇張です)

> ついでに,
> >「UML否定」とはどのような定義なのでしょうか? また「UML派」というのも
> >どのような定義なのでしょうか? (^^;
> 
> 「UML派の定義」と言われると難しいですが,上のような考え方がその一例です.
> UML否定については,その後の私の意見の2番辺りがその根幹部分です.

UMLは単なる表記法、なので、UML派は図の表現にUMLを使う人々、と認識
していましたが、そうではないということですね。


TAKAHASHI, Toru