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[jfriends-ml 12403] Re: 7/15 日からの 読書会の参加募集を開始しました



高橋(徹)です。

   ""TAKAHASHI, Tomohiro" <t_takahashi@xxxxxxxxxxxxxx>"さんは書きまし
た:

>   もちろん、あわせて「ズームインJava」の参加も奮ってご表明くださいませ。
>     8章 データモデリング P189〜P222
>     9章 実用的なリフレクション P223〜P245
> を予定範囲としております。
Java魂上記範囲を読んでのメモです。

8章「データモデリング」
なんかオブジェクトモデリングという言葉よりしっくり来ます。
所詮データ(ビジネスデータ)しかクラス対象にしていないですから。

P.191
「要求仕様書なしに進めてはいけません」よい表現。ソフトウェア作りは、
要求仕様とソースコード、あとは副次的な作業です。

P.192
「データモデルはアプリケーションの名詞の集合」、名詞抽出法か・・・と
思いましたが、データモデルなら名詞というのもありか・・・、さらに、
「最初の設計図は完全ではありませんが、まずは開始することができるように
なります」と言っていることだし。

P.195
「データベースは単なる一種の格納メカニズムであると考えるべきで、設計の
現段階には関係ありません」には同意。

P.195(ノート)
「UMLがデータや他のプログラミング概念のモデル化に最適な言語である理由
は、他の言語より優れているからではなく、ほとんどの上級プログラマに広く
理解されているからです。また、多くの経営者もUMLの基本を理解しているか、
あるいは簡単に学習することができます。これはコミュニケーションギャップ
を埋めるのに便利です。」
著者はUMLの位置づけをコミュニケーションと捉えているのですね。
スケッチ派ですね。これには賛同。

P.198
「ゴーストクラス」
フラグ等を使わず、型で概念(本書中では資産か負債かの区別)を識別するの
に使っています。型で何かを識別するというのはプログラミングではよく使う
テクニックです。Javaだと例外型が特にこの使い方に当てはまります。
ただし、ゴーストという言い方はこの本で初めて目にしました。

P.199
「多くの開発者は、集約の方が適切である状況で継承を使用する傾向がある」
よく言われることです。Peter Coadの本で勉強しましょうということかな。

P.201
「Online Only Bankデータモデルではすべての基本型にラッパー型を使用しま
す」これは状態としてnullを扱いたいからで、なるほど、と感じました。

P.205
可変オブジェクトをJavaBeansとしています。バウンドプロパティを使用して
います。いまさらながらJavaBeansを復習してみないと・・・。
バウンドプロパティは、プロパティが変更されたことをイベントとしてリスナ
ーに通知する機構です。JavaBeansの復権(not EJB)ということでしょうか。
悪くないと思います。

P.206
等値性のため、equalsとhashCodeメソッドをオーバーライドする規則を設け、
規則を徹底するために基底クラスでequalsとhashCodeをabstractで再宣言して
実装を強制しています。テクニックとしてはなるほど、という感じです。

P.208〜
制約という設計を持ち込んでいます。制約は普通assertで、と思ってしまいま
すが、こうやって制約をクラス化して導入するのもありでしょう。
ジェネリックスを用いればもっと洗練した制約が作れるのか?と思いました。

P.219
OODBとRDBの比較については、議論ポイントかな〜

P.221
JDOはこれからも残るのでしょうか、Java Persistent APIに置き換わるのでは
ないかと思います。

9章 実用的なリフレクション
ここは、簡単なリフレクションAPIの使い方と、JavaBeansのおさらい、という
こと以外にあまりメモに残すことがありませんでした。

P.230
「多相的なプロパティ」は初めて目にした用語です。
C++なんかでよく使われているメソッド命名規約ですが、例として
public void value(final int value);
public int value();
というのがそれです。

好みの問題かもしれませんが、JavaではgetValueでいいのに、C++ちっくな命
名をするのはどうかな〜と思います。ちなみに本書ではSWTによく用いられて
いるとありました。ますますSWTがきらいになりました。



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TAKAHASHI,Toru
torutk@xxxxxxxxxxxx